ポップアップできる賃貸住宅!?ミカワヤビルの大家さんの、ひろえさんとゆうきさんにインタビュー

こんにちは!
ポップアップラボの菊野です!

元々お酒と、お酒を楽しむ空間が好きだったことから、仕事が終わった後の平日夜や休日にクラフトビール屋さんのポップアップを始めて、なんだかんだ4年くらい経ちました。

ビールだけで飲んでももちろん美味しいのですが、そこにフードも加わると、相乗効果でどんどんグラスが進むわけで。美味しいビールと一緒に自分のポップアップならではのフードも出したい!と、自宅のキッチンで試行錯誤を繰り返すほどに思うんです。

「まな板を置くだけでスペースが埋まる!」
「キッチンが広い方が絶対料理がしやすい!」
「皿の置き場が無い!」

料理がしやすいキッチンに住んでいた方が、料理がしたくなりますよね。何を当たり前のことを言っているんだと。

自宅で思う存分に料理したい人、食好きな人にとって理想的すぎる賃貸が東京都北区王子にあるんです。その名も「”食べる賃貸住宅” ミカワヤビル」

食べる賃貸住宅ってどういうこと?と思うかもしれないのですが、何はともあれ、まずこちらをご覧ください。

ミカワヤビルの内観
引用:ミカワヤビル Instagram

キッチンが広々すぎる!こんな家に住んだら、料理がもっともっと楽しくなること間違いない!

元々賃貸住宅だったところから、建物の老朽化が進んできたこともあり大々的にリノベーション。「食べる賃貸住宅」というコンセプトで再始動したミカワヤビル。

それぞれこだわりのキッチンがついた住戸が5部屋と、さらに1階は店舗付きの住戸になっています。手作り惣菜と豆皿ランチのお店「五感庵」が営業しているのですが、五感庵さんの定休日に、これまたなんと、ポップアップできる場所としても使えるんです。

ミカワヤビル外観

住人同士のコミュニケーションや、地域の方々のつながりが生まれる場所になっているミカワヤビルの1階。今回は、そんなミカワヤビルの大家さんである、ひろえさんとゆうきさんにインタビューしました。

大家さんという存在はもちろん知っているけれど、自分が住んでいる家の大家さんの顔ってあんまり見たことないですよね。衣食住における住。身近すぎるはずなのに、意外と接点がない大家さん。

大家さんって普段何してるんだろう?という疑問を胸に抱きつつ。ミカワヤビルの1階はなぜポップアップもできる場所になったのか。ミカワヤビルでどんな人が、どんな風にポップアップしているのか。これからどういう場所にしていきたいかなど、大家のお二人からたくさん話を聞かせていただきました。

聞き手はポップアップラボの風香、書き手は菊野でお届けします!

目次

ミカワヤビルってどんな場所?

風香

風香(ポップアップラボ):2025年の夏に、ミカワヤビルの納涼祭に遊びに行ったときに初めてゆうきさん、ひろえさんとお話ししたんですよね。そのあと私が「オラ・ネウボーノ」で出店したときに遊びにきてくれて、嬉しかったです!

ゆうきさん

ゆうきさん:ポップアップラボのインタビューを読んだあとで行ったんです。こんな人が運営してるんだって。

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ひろえさん

ひろえさん:私たちもこういう経験が全然ないから、特にここを始める前は、とにかく他のいろんなところを見に行こうってね。

ゆうきさん

ゆうきさん:狂ったように、いろんなところに行ったよね。

風香

風香:いろんなところを巡りつつ、ここをどんな場所にするか考えるところからスタートした感じですよね。

ゆうきさん

ゆうきさん:そうですね。ひろえがおばあちゃんから、「あんたがもう全部やるのよ」って言われて。

風香

風香:なんて重みのある言葉。元は三河屋商店ってお店だったんでしたっけ?

ひろえさん

ひろえさん:商店だったのは、そのまた前ですね。私が生まれる前のことなので、当時のお店の様子を実際に見たわけではないんですけれど、祖父母が三河屋商店としてお店をやっていて。祖父が亡くなるタイミングでお店を閉めて、その後は賃貸としてやってきたんです。

風香

風香:三河屋商店、賃貸、リノベーションしてミカワヤビルっていう流れか。

ひろえさん

ひろえさん:2024年にリノベーションして。今は1階にお店がオープンしたり、ポップアップイベントを開催したりするなかで、このあたりに長く住んでいて三河屋商店のことも覚えている方がふらっと来てくださって。

風香

風香:すごい!当時のことを知っている方が!

ひろえさん

ひろえさん:「三河屋商店には、なんでも売ってんたんだよ」とか、「ちょうど通学路で、よく駄菓子とか買いに来てた」とか、そういうエピソードを教えてもらって。この辺りはお店がなくて、地域のランドマーク的な存在だったよみたいな。

風香

風香:よろず屋みたいな場所だったんですね。

ひろえさん

ひろえさん:賃貸になって、私も実際にここに住んでいたときも、商店の当時を知っている人と話す機会なんて全然なくて。ただの賃貸だと、別に大家の顔を知ってる人もいないじゃないですか。

でもお店を開くと、「またお店始めたんだ」とか「代々やってるのか」みたいに聞かれて、いろんなエピソードも教えてもらえるようになって、昔ここがどんな場所だったか知る良い機会になりました。

風香

風香:なんだかほっこりしますね。

ゆうきさん

ゆうきさん:もちろん昔商店だったのは知っていたけれど、当時の雰囲気とかを教えてもらえたよね。

そもそもリノベーションするか、壊して新しくするかみたいな話もあったけれど、昔のことを知っている人が周りにいるんだったら、この場所を残しながら何かできることはないかなって

ひろえさん

ひろえさん:名前もね、三河屋ビルで覚えてくださっている方がやっぱりいるので、じゃあカタカナにするか、みたいな感じだったかな。

ゆうきさん

ゆうきさん:最初は全然違う名前で、巡りを1つのテーマにして、この建物の1階で人が交差するとか。ロゴも考えてみたり。

風香

風香:ロゴまで考えてたんですね。

ひろえさん

ひろえさん:英語をちょっと取り入れたり、結構いろいろとね、試したんですけれど。やっぱり地域に根ざすってことだったら、すでに歴史もあるし、そこを継承していきたいなと。なのでカタカナにして。

ゆうきさん


ゆうきさん:名前は残すことにしてね。

ミカワヤビルではどんなポップアップが?

風香

風香:ポップアップできる場所っていう構想は、最初からあったんですか?

ひろえさん

ひろえさん:割と初期段階からありましたね。元々飲食店で働いていた私の母(麗子さん)が1階でお店を開くという構想があって。

ゆうきさん

ゆうきさん:1階をなるべく多く街に開けておくのが必要だなと思うと、例えば麗子さんが使っていない曜日に別の人が出店するとか、そういう柔軟な使い方もありなんじゃないかって。

最終的に麗子さんはやらないことになったけれど、五感庵さんが入って、日曜日は上に住んでいる方とか外の方も含めて、違う形で使ってくれてますね。

五感庵
五感庵での食事
五感庵のランチプレート。メインの他にお惣菜の種類も豊富で大満足。
ひろえさん

ひろえさん:1階に焦点を当てるとそうだし、上の階の住人さんにとっても長く愛着を持って暮らしてほしいっていうのは、核になる想いだったので。自己表現できるような場所が近くにあるといいなって。

ゆうきさん

ゆうきさん:暮らしって抽象的な言葉なんですけれど。お店をやる、活動する、住む、この場所で過ごす時間全部で暮らしというか。

あくまで自分の暮らしの中の一部として、自分のペースで、1階でポップアップしてもいいし。無理なく自分のサイクルの中で使えるような場所になったら嬉しいなっていうのはあったかも。

ひろえさん

ひろえさん:だいたい月一のサイクルで、住人さんだったり、そのお知り合いの方だったり、誰かしらが1階でポップアップしているかな。

風香

風香:最近ここでイタリアンのポップアップを始めた人も上の住人の方ですか?

ゆうきさん

ゆうきさん:そうです。4人組なんですけれど、メンバーの1人が上に住むことになって。全員が料理人で、毎回メインで料理を考える担当が順繰り変わっていくんですよ。コースでなんですけれど、基本的に各テーブルが同じペースで進んで1品ごとに料理の説明をしてくれて。

オステリア・カルテット
オステリア・カルテット
4人組で不定期に開店するコース料理とワインのレストラン「オステリア・カルテット」。
ひろえさん

ひろえさん:4人のうちの1人がサーブ担当で、料理とお酒の説明をしてくれて、けっこう会話も楽しみながらで。コースでトータル4時間くらい、ゆったりと。

ゆうきさん

ゆうきさん:品数もけっこう多くて。それぞれの料理にワインを合わせながら。夜のポップアップってそれまでなかったよね?

ひろえさん

ひろえさん:彼ら4人が元々同じバイト先で。今はそれぞれ別々の仕事してるけど、やっぱりみんな料理作ることが好きだから。定期的に集まって、いろんな場所でポップアップしてて。みんなすごい、イケメンなの。

ゆうきさん

ゆうきさん:年代問わず、人気だよね。

ひろえさん

ひろえさん:そういうポップアップのときもあれば、この間のマルシェみたいな感じの日も。

ミカワヤビルでのマルシェ風景
マルシェ三河屋の開催風景。
ミカワヤビルでのマルシェ風景
ポップアップラボの風香が当日は「くまちゃんのチキンカレー」で出店しました。
ひろえさん

ひろえさん:だから面白いなって。お客さんの楽しみ方とか空気感が違うから。

ゆうきさん

ゆうきさん:使う人によって全然違うよね。最初はやっぱり上に住んでる人が使ってくれたら1番いいなと思っていたけど、でもそうある必要もないというか。

上に住んでる人が使えるっていう余白はありつつ、住んでなくてもこの場所を気に入ってくれて、使いたいって言ってくれるのであれば、そういう人にも使ってもらいたいし。柔軟にできたらいいかなって。

ひろえさん

ひろえさん:とはいえ1階を普段使っているのは五感庵さんで、私たちもお借りする立場ではあるので。ちゃんとコミュニケーションを取って、この場所に合ってるかなって方に使っていただきたいなとは思ってます。

自分の暮らしの中で何かやりたいことができる場所

風香

風香:ポップアップするにしても、広すぎたり、設備が豊富すぎたりすると逆に持て余しちゃうから、ミカワヤビルの1階はちょうど良いサイズですよね。

ゆうきさん

ゆうきさん:新しく何か始めるにはちょうど良い規模感かもしれないですね。必要最低限の設備は整ってると思います。調理器具とかは必要に応じて持ってきてもらうスタイルだけれど。

風香

風香:自分が使い慣れている調理器具を持ち込んでもらって。

ゆうきさん

ゆうきさん:僕らで用意をした備品もあれば、五感庵さんが使っている備品もあるので。シェアで使えるものと、そうでないものの線引きはしながら。

風香

風香:めちゃくちゃ綺麗ですよね。私もこの間ここを使わせていただいたんですけれど、2人の顔も五感庵さんの顔も知っているからこそ、綺麗にして返そうっていう気持ちにやっぱりなります。

ゆうきさん

ゆうきさん:僕らもシェアキッチンの運営は初めてだからね。

ひろえさん

ひろえさん:お互いが無理なく続けるにはどうしたらいいかも含めて、五感庵さんと相談しつつ、ルールを決めてますね。

ゆうきさん

ゆうきさん:どこまでルールにするかはすごく難しいんですけどね。あんまりガチガチにルールを決めすぎてもつらくなっちゃう。難しいよね、塩梅が。

風香

風香:ミカワヤビルでのポップアップを通して、住人の交流のほかに、地域との繋がりが生まれてほしいみたいな想いはあるんですか?

ゆうきさん

ゆうきさん:ベースはやっぱりミカワヤビルが「自分の暮らしの中で何かやりたいことができる場所」としてあり続けることなのかな。

それは実際に活動する人だけでなく、ここに来てくれる方にも通じると思っていて。地域の方がふらっと立ち寄れたり、出店者さんのファンとか、誰かとおしゃべりしたい方、暮らしの色んなシーンでこの場所に来てくれる人が少しずつ増えていくと嬉しいです。

ここで何をやるか、どう関わるかはその人次第で、余白の空間としていろんな人に長く使ってもらえることが大事ですかね。それで何か困ったときは僕たちに相談してもらえたら。

風香

風香:暮らしの中でのポップアップの位置付けって人それぞれではありますよね。それこそ趣味の延長としてやっているのか、ポップアップを通してしっかり収入につなげていきたいのかとか。

ひろえさん

ひろえさん:何を1番大事にしてポップアップするか、ですかね。

ゆうきさん

ゆうきさん:特にやっぱり、お金をどう考えるか。料理を極めて将来独立して稼ぐっていう人もいれば、趣味の延長でっていう人もいるし、その狭間を分けないで考える人もいるだろうし。

1つあるとすれば、「ミカワヤビルはこういうスタンスを持っている人が使う場所です」にはしたくないなと。

ここが賃貸住宅で、いろんな人が住んでるからこそ、考え方も人それぞれで。みんなで使ってる場所だからこそ、もっと深いところで「なんだか良い場所だな」と感じられるところが共通していればいいな。

大家さんだと思われたくない、顔が見える大家さんでいたい

風香

風香:上に住む人も定期的に入れ替わっていると思うんですけれど、やっぱり人によって使い方とかは違うんですか?

ひろえさん

ひろえさん:そうですね。住んでる人によって、その時々のビルの色が変わるなっていうのは、すごい思います。その大変さはあるけど、賃貸は変わりゆくものだから。それも含めて場所の可能性を見つけるのはすごい面白いですね。

ゆうきさん

ゆうきさん:使う頻度も、使い方も、やりたいこともそうだし、人によってやっぱり全然違うから。でも、僕らも普段は違う場所に住んでることもあって、コミュニケーションの取り方が難しいなと思いながらやってるのはあるよね。

LINEでのコミュニケーションがメインにはなるけれど、実際に会って話をすれば、すぐ解決するものもあったりとか。そこのやり方は思考錯誤してます。ゆくゆくは、僕らがいなくても回っていくというか。

風香

風香:ここに住んでいる人たちで自走してくみたいなイメージですか?

ゆうきさん

ゆうきさん:こういうのやろうよとか、何かが起こったりとか。僕らも関われたらいいなと思いつつも、僕らがいなくてもそういう状態になったらいいなと思ったりはしているので。

風香

風香:なんか一緒に面白いことやろうよ、が自然に起こっていくような。

ゆうきさん

ゆうきさん:そうそう。僕らも大家である以上、あんまり出すぎると「大家さんがやったこと?」みたいな風になっちゃうんじゃないかなと思ったりもして、だから難しい。マジでリアルタイムな悩みを言っちゃった。

ひろえさん

ひろえさん:全然解決してないよね。

風香

風香:めっちゃ考えてるお二人だから、確かにそういう悩みも生まれるのかなって感じました。

ゆうきさん

ゆうきさん:最後のアウトプットにたどり着くまでの、「うわぁーーー!」みたいなのが色々とあるよね。

ひろえさん

ひろえさん:事例がね、ないから。私たちの中でもパターン化できてなくて。だから毎回ほんとに試行錯誤。

ゆうきさん

ゆうきさん:全部初めてのことやってる。

風香

風香:でも改めて考えると、今まで賃貸で暮らす中で大家さんとコミュニケーションを取ったことなんて、あんまりないかも。

ひろえさん

ひろえさん大家さんだって思われたくないんですよね。

ゆうきさん

ゆうきさん:そうそう。本当にそうね。

ひろえさん

ひろえさん:ミカワヤビルは管理会社を挟んでいなくて、直で私たちなんです。だから、暮らしていて何かトラブルとかがあれば、すぐに相談してもらえるような関係性でいたいなと思っていて。フランクでいたい。

ゆうきさん

ゆうきさん:そこがスタートだったよね。自分たちが長くやるうえで、どういう関わり方をしてくかどうか。

ひろえさん

ひろえさん顔が見える大家になりたいってずっと言ってたよね。

風香

風香:ミカワヤビルをこういう場所にしたい、みたいな話をするとき、お二人の意見はすんなり一致するんですか?それともけっこうバチバチやってるのか。

あまりバチバチしているところを想像できないですけれども。

ゆうきさん

ゆうきさん:こういう場所にしたいってところは多分。

ひろえさん

ひろえさん:合っていると思う。根本は合ってるんだけど、手段が違うというか。そういうところでちょっとバチッとするときはあるけれど。

ゆうきさん

ゆうきさん:進める上で大事にすることが全然違う。でもよく言ってるんですけど、ひろえが本当の大家であり、最終決定者だから。

ひろえさん

ひろえさん:いや、そんなんでもない。

ゆうきさん

ゆうきさん:ひろえは良い意味で細かいところもあるけれど、これはOKこれはNGとかがすごいはっきりしてるし、それが最後は腹落ちするポイントで。

僕はどちらかというと、これもできるじゃん、あれもできるじゃん、でもこうすると面白いじゃんとか、けっこう色々と考えちゃう。それをひろえに話すと、ちょっと俯瞰して考えられたりもする。

ひろえさん

ひろえさん:見ているところが違うのかもね。それで結局言い合って…、意見を交換し合って。

ゆうきさん

ゆうきさん:最後はね、1つの方向性で。

ひろえさん

ひろえさん:だから、別に問題なくここまで来てますね。

風香

風香:いいコンビですね。元々持ってる視点の違いもあるだろうし、いい塩梅。

大家になって、考え方が変わった

風香

風香:お二人ともミカワヤビルの大家をしながら、別に仕事もしながらですよね。

ゆうきさん

ゆうきさん:そうですね。最近仕事で個人的に死にかけてました。

ひろえさん

ひろえさん:ほんとに、ちょっと人間じゃなかったよね。でも、ミカワヤビルの大家を始めて、けっこう考え方が変わったんじゃない?

ゆうきさん

ゆうきさん:そうね。都市開発で大きなビルを20年、30年かけて作って、街を将来どうしていくかみたいなことを考える仕事をしていたんです。ただ、どういうものを作るかは考えるけど、その建物がどんなふうに使われるかは見られないし見切れない。20年、30年後の世界なので。

そういうところでモヤモヤしていたのもありつつ、並行してミカワヤビルのリノベーションも始まって、今は運営していて。

風香

風香:規模感がだいぶ違いますね。

ゆうきさん

ゆうきさん:そのなかで感じたのが、建物ができた後にも関わりたいし、そうじゃないと無責任かなって。

建物をどんどん作っていく時代があって、それから50年ぐらい経って、古くなったから解体するケースも多くなってるんです。そういう時代だからこそ、今あるものを生かして、どういう人に使ってもらって、その場所からどういう街にしていくかを、もうちょっと考えたいなと思ったんです。

風香

風香:なるほど。

ゆうきさん

ゆうきさん:僕はミカワヤビルではオーナーっていう立ち位置だけど、その建物をどうするかは、オーナーがどう考えているか次第でやっぱり変わる。と思う一方で、オーナーさんの想いがあっても、それをどう形にしたら良いのかわからないことも多いと思うんです。

そんなオーナーさんと、不動産会社や設計会社の間に立って翻訳する役割を担えたら。そうすれば、素敵な建物が増えて、素敵な街ができていくんじゃないかなと。

風香

風香:オーナーさん、大家さんの強い味方ですね。

ゆうきさん

ゆうきさん:個人としては、そういうことをいずれはできたらいいなって。

風香

風香:そのためにも、今はちょっと白目状態で頑張って。

ゆうきさん

ゆうきさん:ほんとにもうね、そう。

ひろえさん

ひろえさん:白目大家だと思われちゃう。

ここが良いって思ってくれる人に使ってもらいたい

風香

風香:ミカワヤビルの1階でポップアップしたいと思ったら、誰でも使える感じですか?

ゆうきさん

ゆうきさん:大っぴらには宣伝はしてないんですけど、使いたいって言ってくれる人がいたら、まずは僕らで話してね。

ひろえさん

ひろえさん:話して、お互いに合ってるなって感じたらね。

風香

風香:ミカワヤビルの雰囲気を知ってもらって、使ってもらって、あわよくば上に住んでいる人の交流も生まれたら良いなってところですかね。

ゆうきさん

ゆうきさん:ここが良いって思ってくれる人に使ってもらえたら、場も温まるしね。必ずしも人通りが多い場所ではないけれど。

ひろえさん

ひろえさん:ゆったり話せるのが良いって、使ってくださる方はみんな言ってくれるよね。下町の雰囲気も残っているエリアだし。

風香

風香:割と高確率で近所のおばあちゃんとかが通って、会話してたりするのは個人的なミカワヤビルのほっこりポイントです。

あとがき

大家さんってなんとなく、どっしり、ゆったりみたいなイメージを持ってたんです。でも、ひろえさんとゆうきさんのミカワヤビルへの想いや、等身大の悩みごととかも聞かせていただいて、大家さんという存在が少し身近になったような気がしました。

料理好きなお母さんの影響で、小さいころから食べることが大好きだったというひろえさん。

食べる賃貸住宅というコンセプトと、ポップアップできる1階という構想。ミカワヤビルが、何かやってみたいことができる舞台になって、ゆるやかに人と人を繋いでいく。

ひろえさんの原体験と、ひろえさんのお母さんの存在、そしてゆうきさんが今までの仕事で培ってきた経験と今後への想いが積み重なってできた場所がミカワヤビルであり、ここからまたいろんな人の暮らしが、程よい塩梅で重なっていくんだろうなと。

ミカワヤビルが気になった方は、五感庵さんが営業しているときや、誰かがポップアップしているタイミング、ミカワヤビルのイベントのときなどに、ぜひ訪れてみてください。

夏にはまた納涼祭が開かれるとか!

顔が見えすぎる大家のおふたり。最後にゆうきさんのカメラアプリで撮らせていただきました。

基本情報

ミカワヤビル
住所:東京都北区王子4-2-9
アクセス:JR「王子駅」から徒歩15分ほど、JR「東十条駅」から徒歩12分ほど、東京メトロ「王子神谷駅」から徒歩9分ほど
Instagram:@mikawaya_oji
Web:https://oji-mikawaya.com/

五感庵
Instagram:@gokan.an


EDITOR:菊野泰斗
PHOTOGRAPHER:風香

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